"天才を殺す凡人"
「世の中には凡人が多すぎて、きっと天才に属する人たちをかき消しているんだろうな。」
「凡人が多いがゆえに凡人ルールが出来て天才は排除されてしまっているんだろうな。」
題名を見たときはそう思った。
読んでいく中で、そういった思考はまるっきり無くなった。
世の中には『天才』『秀才』『凡人』で構成されている。
より詳しくみていくと
- 天才(創造性)
- 秀才(再現性)
- 凡人(共感性)
といった具合だ。
つまり、どれが秀でてるとか劣っているとかそういった分け方ではない。
相互に必要なものであって、この本では凡人中の凡人つまり共感能力に非常に秀でている主人公が天才を天才たらしめる様子が描かれている。
誰しもがこの3つの要素を兼ね備えているが、ただ強弱の差があるだけだ。
自分が凡人だからと引け目を感じる必要はない。秀才だから天才には叶わないだとか、逆も然りだ。
この本の中で特に印象に残った部分がある。
自らの言葉と、便利な言葉。この二つ、両方あって初めて、社会は回る。
でもな、人の心を動かせるのは、便利な言葉ちゃう。魂を揺さぶる、自分の腹から出た言葉や。そして『便利な言葉』は、秀才の武器や。でもな、『自らの言葉』は、凡人の武器なんや。凡人こそが抜くことが許された、最強の剣、エクスカリバーなんや
普段ビジネスで使っている言葉は、借り物の言葉である。
自分の言葉を使うからこそ、共感され、人が動く。
自分が為し得たいものがあって、そこに言葉というラベルを貼っていく。
ここの部分を読んで、言葉だけに関わらず自分の原動力の大切さを改めて感じた。
自分がどういしたいのかに目を向け、それを会社単位であるならどう説得するのか。
そこには、パッション先決が重要なのである。
以上で読後感を終えたいと思う。
読書を年間100冊読むことを目標に取り組み、9月で達成したのだけれど、読みっきりは何か物足りない感じがした。
やはり、本を読んだらアウトプットしなければ。
という次第で読後感ブログを始めたのである。
それでは。皆さんに幸あれ。